COLUMN #54
2019年を振り返って
19,Dec,2019
コラム
久しぶりの投稿です。
今年も残すところあと少しとなりました。
今年も様々なことが有りました。
台風による被害、世界遺産の首里城の焼失、京都アニメーションの放火が気になった出来事でした。
そのなかで台風では水害と風による被害が各地で有りました。千葉では最大瞬間風速 57.5 m/s を記録したということでした。
建築基準法では基準風速を定めています。地域によって30~46m/sで設定されています。石川県では全域が30m/sとなっています。千葉で観測された最大瞬間風速では軽く超えていますが、最大瞬間風速と基準風速では少し考え方が違うため比較はできません。
「最大瞬間風速」3秒間の平均値
「基準風速」10分間の平均風速
しかし、瓦や板金屋根がめくれ上がるような被害や、屋根ごと吹き飛んでいるような被害もありました。
被害は比較的築年数の経っていた建物で発生していたようです。
屋根材の飛散については屋根材を止めている釘やビスなどの金物の腐食によるものと考えられます。
屋根ごと飛んだような建物は屋根を構成する木材の固定不良もしくは以前から生じていた雨漏れ等による腐食だと思います。
屋根に被害があるとその後の雨漏れなどにより被害が更に大きくなる可能性があります。また、そのような災害が起きた場合には工事業者も補修工事がたくさんきますのですぐに直してもらえない可能性が高いです。
それであれば被害が出ないように備えて屋根の点検をしておく、または新築時に耐風等級2を取得するのも良いかもしれません。
耐風等級1:基準法で定められる性能と同等の性能
耐風等級2:基準法で定められる1.2倍以上の性能
