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COLUMN #51

住宅瑕疵担保責任保険の信用性

03,Apr,2019

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住宅を建てる際に必ず、施工業者が住宅瑕疵担保責任保険に加入が義務付けられています。

詳細はここで説明されています。

簡単に説明すると、引渡し後瑕疵が発生した場合に施工業者が倒産していて瑕疵を責任持って補修してもらえない状況になっても、保険金の支払いで他の施工者に補修してもらえるというものです。

また、施工業者が倒産していなくても、瑕疵が発生した場合に施工業者が瑕疵の補修に対して保険金が支払われる制度です。

保険会社は全国で5社あります。必ずいずれかの保険会社と契約しています。そしてその保険会社を選択するのはハウスメーカーや工務店です。

保険会社は保険を受ける以上その住宅が問題のない施工の構造、防水処理がされているか工事中に検査に入ります。検査項目は配筋検査、木造であれば建て方後の検査です。追加費用を払うことで防水検査も項目に入れることができます。

以上のような検査が住宅瑕疵担保責任保険で行われています。

その検査をあたかも第三者が行った検査のように言われるハウスメーカーや工務店が多いです。

現場に来る検査員はその地域の委託を受けた検査員や委託を受けた企業の検査員です。

ハウスメーカーや工務店は基本的に同じ保険会社と契約しています。必然と検査員も顔見知りになっていきます。

もし検査が厳しいと思えば、ハウスメーカーや工務店は検査の厳しい検査員を外して欲しいと保険会社に申し出る場合もあります。保険会社はそこで必要な検査で関係ないと突っぱねればいいのですが、現実はそれに対応してしまいます。

なぜなら保険会社は他にもあるのでハウスメーカーや工務店はA保険会社は厳しいからB保険会社に乗り換えるという可能性もあります。

そうなると悪い意味で契約を取るための競争の原理が働き、どんどん検査の質が落ちていきます。

実際に検査員をしている知人の話でも、その知人は現場で問題だと思って指摘しようとしても、保険会社としては問題としないので指摘なしになると嘆いていました。

実際に自分が検査に入る前に住宅瑕疵担保責任保険の検査が入っていてもたくさんの指摘があがります。いつも一体何を検査しているのか疑問に思っています。

そしてハウスメーカーや工務店に勘違いしてほしくないのは検査が合格するから法的に合格ではなく、保険会社が保険をかけても良いというお墨付きをもらえるだけです。