検査実例

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COLUMN #42

樹脂複合サッシの結露

03,Nov,2018

検査実例

最近は住宅に複合サッシを採用することが多いです。
アルミは熱伝導率が高いので、冬の外の寒い熱を内部に伝えてしまうので結露することがよくありました。そこで樹脂を組み合わせることで熱伝導率が下がり結露しにくくなっています。
もちろん結露だけではなく外気を伝えにくくなり省エネ効果が高いです。
また、ガラスを複層ガラスにすることでガラス自体の結露もしにくくなっています。

しかし、以前に確認した事象で複合サッシ、複層ガラスを採用しているのですが一部のサッシが結露していました。
住宅内のすべてのサッシは樹脂とアルミの複合サッシですべて複層ガラスとなっていました。
それなのに同じ方角に向いた窓でサッシ部分が結露している窓としていない窓がありました。部屋の使用状況もほぼ同じでした。結露している事自体は問題はないのですが、とても気になり調べてみました。

調べていくと住宅の建っている地域は準防火地域でした。
準防火地域だと隣地や道路からの距離によって防火構造のサッシの取り付けが必要になります。たしかに防火構造のサッシは結露しているがそうではないサッシは結露していませんでした。

帰ってからメーカーの資料等を確認しましたが、防火とそうでないサッシは省エネ性能も各性能値は同じでした。本来であれば結露の状況が変わらないはずなのです。

どうしても分からないためメーカーに確認したところやっと判明しました。
はじめはメーカーの営業の方も防火サッシも一般サッシも変わりはないとい回答だったのですが、最終的にはやはり防火サッシは結露しやすいということでした。
何故かと言うと防火構造のサッシとするためにサッシ内に入る金属が熱を伝えてしまうということでした。公表されていない納まり図面も見せていただき確認できました。

防火サッシと一般のサッシでは結露の発生状況が違うようです。