構造・耐震

structure

COLUMN #29

カーポートは違反建築?

28,May,2018

構造・耐震

まずはじめに前置きをするとこれは石川県内の一部の地域のみ該当します。

住宅を建てる際にアルミカーポートを同時に建築することがあります。
実は石川県内のある地域ではアルミカーポートのほとんどが違反建築となっています。
詳細は技術的な細かい話になるので省きますが、そのまま建築基準法通りの取扱をすると確認申請が降りないことがほとんどです。福井県や富山県ではそこまで厳しく運用せずに対応しているためアルミカーポートの申請は可能でした。

私はこの状況に非常に疑問でした。
ある市内にある90%以上のアルミカーポートは違反建築という状況でしたので
ある意味違反建築を助長しているような状況でした。
しかも、増築や確認申請の必要な工事を行おうとすると違反建築で建てられたアルミカーポートは一度撤去等行う必要があるのです。
これは消費者の立場からすると大きなリスクと費用の負担を強いられます。

しかし、これが今後変わりつつあります。

石川県は今年の4月から取扱を変えたようです。

今年の冬は近年稀にみる大雪でした。
その中で雪の重みに耐えられずに倒壊するカーポートが幾つかありました。

役所側の考え方はおそらくこのようなロジックだと思います。

カーポートが倒壊する事例があった。
おそらく違反建築で建てられているため、積雪に対応されていないものがあった。
カーポートでも倒壊すれば人命に関わる可能性がある。
   ↓
積雪に対応したカーポートを建てるようにしたい。
   ↓
いままでの取扱では正式に申請を行っても確認申請が降りなかった。
   ↓
確認申請が降りるような取扱に変える。
   ↓
申請を出す以上は建築されるカーポートは積雪対応される。
積雪に対応していないと確認申請はおりない。
   ↓
今後建築されるカーポートは適法な積雪の対応された安全なものになる。

そして、今後の予想ですが
取扱を変えた今年の4月以降のカーポートの違反建築については厳しい対応になる可能性があります。
場合によっては是正するように役所から注意を受ける可能性も考えられます。
注意を受ければせっかく建てたカーポートを撤去しないと行けないかもしれません。