構造・耐震

structure

COLUMN #24

鉄筋の溶接

29,Mar,2018

構造・耐震

建築の技術者であればタイトルの字面だけで不快感を感じると思います。

住宅では基礎で鉄筋工事があります。
通常は1本づつの鉄筋を組む場合には各鉄筋同士を結束線と呼ばれる細いワイヤーのようなもので結束(結ぶ)していきます。現場での作業が多いので手間が掛かります。

そこで鉄筋を工場などである程度組立ててから現場に持ってきて、現場では置いていくだけにしたほうが手間がかからなくて楽になります。それだけなら良いのですが結束線で縛る手間より溶接で止めたほうが早くて良いじゃないかとなるのです。これが大きな問題なのです。
鉄筋は溶接する(熱を加える)と組成が変化して、簡単に言うと弱くなります。
そのため、基本的に鉄筋は溶接をしないことになっています。一部認定を取得した工法がありますがそれは除きます。

私も何度か経験があるのですが、鉄筋を溶接で組んでも良いかと聞かれたことがあります。
その際の私の回答は「認定の取れている工法であればかまいませんよ。」と伝えています。
しかし、実際には認定の工法ではなく、ただ工場で溶接するだけのようで、現場で鉄筋を組んでいました。

このように鉄筋を平然と溶接している施工業者も存在しており、それがなぜしてはいけないのか理解していない人が多いです。

このように無知なまま施工をしてきて多くの住宅を建てている施工業者もあります。
私達アーキエージェントは専門の技術者として本来すべきこと、してはいけないことをキチンと検査して施工業者にお伝えしています。そうすることで施主が本来の性能を発揮できる住宅を手に入れることを目的としています。